はじめに
「同じシャープの空気清浄機なのに、型番が違うのはなぜ?」「最新モデルと去年のモデル、どっちを買えばお得?」
こうした疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
シャープの空気清浄機は、毎年のように新モデルが登場していますが、実は年式による性能差が小さいモデルも少なくありません。
外見や型番は変わっていても、フィルター構造やプラズマクラスター性能はほぼ同等というケースもあります。
一方で、年式が変わることでセンサー性能・静音性・省エネ性能が大きく進化しているモデルも存在します。
つまり、「型番の違い=新しさ」ではあるものの、「性能アップの度合い」はモデルによってまちまちなのです。
この記事では、シャープ空気清浄機の年式の見分け方・型番の意味・主要シリーズの違い・年式ごとの特徴をやさしく解説します。
最新モデルと旧モデルを比較しながら、「今どの年式を買えば損をしないのか?」が分かるようになります。
シャープ空気清浄機の「型番」と「年式」の関係
型番の読み方を知ろう
シャープの空気清浄機は、型番を見るだけでおおよその発売年や機能を判断できます。
たとえば、人気モデル「KI-RS50」という型番を例に見てみましょう。
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「KI」:加湿機能付き空気清浄機(K=加湿、I=イオン)
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「R」:発売年(2024年モデルを意味)
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「S50」:部屋の広さやスペック(50=対応畳数の目安)
つまり、アルファベットの2文字目が発売年(年式)を示す記号になります。
過去のモデルでは以下のように対応しています。
| 年式 | 型番中のアルファベット | 例 |
|---|---|---|
| 2025年 | T | KI-T50 |
| 2024年 | R | KI-RS50 |
| 2023年 | Q | KI-QS50 |
| 2022年 | P | KI-PS50 |
| 2021年 | N | KI-NS50 |
| 2020年 | M | KI-MS50 |
これを覚えておくと、店頭や通販サイトでも「何年モデルなのか」がすぐに判断できます。
年式による違い:実は「3つのポイント」で決まる
① プラズマクラスターの世代
シャープの空気清浄機といえば「プラズマクラスター」。
この技術は年式ごとに進化しており、数値が大きいほど高性能です。
| 世代名 | イオン濃度 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| プラズマクラスター7000 | 約7,000個/cm³ | ベーシックタイプ(廉価モデルに多い) |
| プラズマクラスターNEXT | 約50,000個/cm³ | 高濃度・除菌・脱臭力が最上位 |
| プラズマクラスター25000 | 約25,000個/cm³ | 中~上位モデル中心 |
年式が新しいほど高濃度モデルの採用が進み、花粉や空気中の微粒子に対応する機能が強化されており、空気環境の改善に役立つとされています。
② センサー精度と自動運転機能
近年のモデル(2023年以降)は、「PM2.5センサー」「ニオイセンサー」「湿度センサー」などの反応速度が大幅に向上しています。
例えば、KI-RSシリーズでは従来よりも約1.5倍の反応速度で空気の汚れを検知し、自動的に運転モードを最適化。
旧モデルではボタン操作が必要だった部分も、年式が新しいほど“全自動化”が進んでいます。
③ 省エネ・静音性能の進化
2022年以降のモデルでは、DCモーター採用が進み、消費電力が最大約20%削減されています。
また、夜間モードでは従来の半分以下の運転音(約15〜20dB)まで静音化。
寝室や子ども部屋でも気にならないレベルです。
シリーズ別に見る年式ごとの違い
KIシリーズ(加湿空気清浄機の主力)
KIシリーズはシャープの代表格。
年式による違いは主に「センサー性能」と「加湿量の自動制御」。
特に2024年モデル(KI-RS50以降)は、給水タンクの抗菌加工が強化され、ぬめりが付きにくくなっています。
また、旧モデル(KI-NSシリーズなど)は価格が下がっているため、性能重視よりコスパ重視の人に人気です。
FUシリーズ(空気清浄専用タイプ)
加湿機能が不要な方向けのシンプルモデル。
年式が新しくなるごとに、フィルター寿命(約10年)や静音性が改善されています。
最新のFU-RC01は、サイズがコンパクトになりながら風量がUPしており、デスクや個室に最適です。
KCシリーズ(普及価格帯モデル)
量販店でよく見かける定番モデル。
年式による差は比較的小さく、2021年モデルと2023年モデルでも基本性能はほぼ同じです。
違いは「デザインと操作パネル」程度。
そのため、型落ち品でも十分満足できるシリーズです。
型落ちモデルと最新モデル、どちらを買うべき?
型落ちのメリット
・価格が大幅に安い(新モデルの30〜40%オフも)
・基本性能はほぼ同等のケースが多い
・フィルターや部品が共通で交換コストも変わらない
最新モデルのメリット
・センサー性能・静音性・省エネ性が向上
・抗菌加工やアプリ連携など快適性アップ
・見た目がスタイリッシュで設置場所を選ばない
結論:使用環境で選ぶ
・リビングや家族の集まる場所 → 最新モデル(高性能・静音)
・子ども部屋・寝室・書斎など小空間 → 型落ちで十分
・予算重視&機能重視のバランス派 → 1~2年前モデルが最適
型番・年式の確認方法(購入前チェックリスト)
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本体背面のラベルに「製造年」が記載
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箱や説明書にも型番+年式表記(例:2024年製)
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公式サイトで「型番+取扱説明書」を検索すると発売年が判明
また、通販サイト(Amazon・楽天・ヨドバシなど)では、商品名に「2024年モデル」「2023年モデル」など明記されていることが多いので、購入前に必ず確認しましょう。
まとめ
シャープ空気清浄機の年式は、
「型番の2文字目」で確認できるのが最大のポイントです。
年式による違いは主に次の3点です。
・プラズマクラスターの世代(7000/25000/NEXT)
・センサー精度と自動運転機能
・省エネ・静音性能
型落ち品でも十分な性能を持つモデルが多く、用途と設置環境に合わせて選べば、コスパよく快適な空気環境を整えられます。
FAQ(よくある質問)
Q1. シャープ空気清浄機は何年くらい使える?
A. 約10年が目安です。HEPAフィルターの交換時期(約10年)を基準に判断しましょう。
Q2. 型番が似ているのに値段が違うのはなぜ?
A. 年式(発売年)と販売店限定モデルの違いによるものです。機能がほぼ同じでも、デザインやカラーバリエーションが異なる場合があります。
Q3. フィルターは年式ごとに違う?
A. 同シリーズ内(例:KI-RS50とKI-PS50)なら共通フィルターが多く、交換品も入手しやすいです。
Q4. 型落ちを買うと保証は短くなる?
A. 保証期間は「購入日」基準なので問題ありません。新品未使用なら通常通り1年間保証が受けられます。
Q5. 最新モデルが向いているのはどんな人?
A. 花粉やPM2.5への対策を重視する人、静音性やスマート機能を求める人におすすめです。
※本記事はシャープ株式会社の公開情報・家電量販店データをもとに作成した一般的な製品解説です。
空気清浄機の機能は医療効果を目的としたものではなく、使用環境や部屋の条件により性能が異なります。
表現中の「除菌」「ウイルス抑制」は、空気清浄機能による一般的な空気環境改善を指します。

