きゅうりのとげの取り方は?板ずりや包丁の背で取るコツを紹介

料理

きゅうりを切ろうとしたときに、表面のとげが指先にチクチクと刺さって、取り方に迷った経験はありませんか。

結論からいえば、きゅうりのとげは、まな板の上で塩をまぶして転がす「板ずり」をすることで、取り除きやすくなります。

ただし、塩を使いたくない場合や、手早く済ませたい場合は、包丁の背でなでる方法やスポンジでこする方法など、場面に合わせたやり方を知っておくと安心です。

この記事では、板ずりの基本的な手順から、包丁の背やスポンジを使ったとげの取り方、手を痛めないための工夫、新鮮なきゅうりの見分け方や保存方法までを紹介します。

きゅうりの下ごしらえで手を痛めたくない方も、料理に合わせたとげの取り方を知りたい方も、参考にしやすい内容です。

とげの取り方を知っておけば、きゅうりの下ごしらえを安心して進めやすくなります。

この記事でわかること

  • 塩を使った「板ずり」でとげを取る基本の手順
  • 包丁の背やスポンジ・たわしを使った、塩を使わないとげの取り方
  • ゴム手袋や園芸用手袋を使って手を痛めずに下処理や収穫をする方法
  • 新鮮なきゅうりの見分け方と、とげを保ったまま保存するコツ
  1. きゅうりのとげの取り方は?まな板の上で塩をまぶして転がす「板ずり」が基本
    1. 塩はきゅうり1本に対して小さじ1/2程度を目安にまぶす
    2. 手のひらで軽く押さえながらまな板の上を前後に転がす
    3. 表面が鮮やかな緑色になったら流水で塩を洗い流す
    4. 板ずりをすると青臭さが抜け、色が良くなり味も染みやすくなる
  2. 塩を使いたくないときは包丁の背でなでるだけでとげを落とせる
    1. 包丁の背を皮に軽く当て、先端からヘタに向かって一方向になでる
    2. 力を入れすぎず、皮を削らない浅い角度を保つ
    3. 落としたとげはまな板に残りやすいので最後に水で流しておく
  3. スポンジやたわしでこすれば水洗いだけでもとげは取れる
    1. スポンジの硬い面で流水をかけながら表面をこする
    2. たわしや野菜ブラシは皮を傷つけないよう軽い力で動かす
    3. 皮ごと剥く料理ならピーラーを使えばとげも一緒になくなる
  4. ゴム手袋をつけて下処理すればとげで手を痛めずに済む
    1. 薄手のゴム手袋をつければ指先に刺さりにくい
    2. 手袋がないときはキッチンペーパーで包んで持つ
    3. 指に刺さったとげは毛抜きで抜き、流水で洗っておく
  5. とげはそのまま食べても害はないが、取らないと食感や口当たりが悪くなる
    1. とげは皮の一部なので食べても体に害はない
    2. 残ったままだと口当たりがざらつき、舌や口の中に刺さることがある
    3. とげの間には汚れが残りやすいので、取らない場合も丁寧に洗う
  6. とげが鋭くとがっているのは収穫から間もない新鮮な証拠
    1. 鮮度が落ちるにつれてとげは丸く柔らかくなっていく
    2. 店頭では触ると痛いくらいとげが立っているものを選ぶ
    3. とげとあわせて、ハリがあり緑色が濃いかも確かめる
  7. きゅうりのとげは若い実を外敵から守るために生えている
    1. とげには虫や動物に食べられるのを防ぐ役割があると考えられている
    2. 国内で流通しているきゅうりの多くはとげが白い「白いぼ」タイプ
    3. 実が育って収穫期を過ぎるととげは目立たなくなる
  8. サラダは手早く、漬物や和え物は板ずりでしっかりと料理によって取り方を変える
    1. 生で食べるサラダは水洗いか包丁の背で手早く済ませる
    2. 浅漬けやぬか漬けは板ずりをすると味が早く染み込む
    3. 酢の物や和え物は板ずりのあと水気をしっかり切ってから和える
    4. 炒め物などの加熱料理はとげを落とす程度の下処理で十分
  9. 家庭菜園での収穫は園芸用手袋をつけてハサミで付け根を切る
    1. 長袖と園芸用手袋で、実だけでなく葉や茎のとげからも肌を守る
    2. 実を手でねじり取らず、清潔なハサミでヘタの上を切る
    3. 収穫した実はかごに重ねず並べ、とげ同士で傷つけ合わないようにする
  10. とげが苦手ならいぼなし品種のきゅうりを選ぶ手もある
    1. サカタのタネ「フリーダム」は表面がなめらかないぼなしきゅうり
    2. 神田育種農場「ラリーノ」は丸ごと使いやすいいぼなしミニきゅうり
    3. いぼなし品種は下処理の手間が少なく、家庭菜園でも扱いやすい
  11. とげのある新鮮なきゅうりはペーパーで包み、野菜室に立てて保存する
    1. 表面の水気を拭き取り、キッチンペーパーで包んで乾燥を防ぐ
    2. ポリ袋に入れ、ヘタを上にして野菜室に立てて保存する
    3. 冷やしすぎに弱いので、冷蔵庫の冷気が直接当たらない場所に置く
    4. とげを取るのは傷みを防ぐため食べる直前にする
  12. まとめ

きゅうりのとげの取り方は?まな板の上で塩をまぶして転がす「板ずり」が基本

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きゅうりのとげの取り方は、まな板の上で塩をまぶして転がす「板ずり」が基本です。
特別な道具を使わず、家庭にある塩だけでとげの気になる部分を手早くなめらかにできます。
包丁やスポンジを使う方法もありますが、まずは一番手軽な板ずりの手順を、塩の量から順に見ていきましょう。

塩はきゅうり1本に対して小さじ1/2程度を目安にまぶす

板ずりに使う塩の量は、きゅうり1本につき小さじ1/2程度が目安です。
多すぎると塩辛さが残りやすく、少なすぎるととげを落とす効果が弱くなってしまいます。

塩の種類は粗塩でも食塩でも構いません。
きゅうり全体にまんべんなく行き渡らせることを意識しながら、まな板の上に均一にふりかけます。

本数が多いときに迷わないよう、下記を目安に塩の量を調整すると失敗が少なくなります。

きゅうりの本数 塩の目安量
1本 小さじ1/2程度
2本 小さじ1程度
3本 小さじ1と1/2程度

手のひらで軽く押さえながらまな板の上を前後に転がす

塩をまぶしたら、手のひら全体で軽く押さえながらまな板の上を前後に転がします。
力を入れすぎず、きゅうり表面のとげをつぶすようなイメージで動かすと作業しやすくなります。

転がす回数は10往復程度を目安にすると、とげの部分がある程度なめらかになってきます。
きゅうりの両端までまんべんなく塩が触れるよう、手の位置を少しずつずらしながら転がすのがコツです。

力を入れすぎると実が割れたり果汁が流れ出たりする可能性があるため、あくまで軽い力で行います。
急がず、一定のリズムで転がしたほうがきれいに仕上がります。

表面が鮮やかな緑色になったら流水で塩を洗い流す

板ずりを続けていくと、きゅうりの表面の色が少しずつ鮮やかな緑色に変わっていきます。
この変化が、とげが落ち着いてきたサインの一つです。

色の変化が見られたら、流水でまぶした塩を丁寧に洗い流します。
塩を残したまま調理に使うと味が濃くなりすぎることがあるので、表面を軽くなでるように洗い流しましょう。

洗い終えたら清潔な布巾やキッチンペーパーで水気を軽く拭き取り、次の調理工程に進みます。
ここまでが板ずりの一連の流れです。

板ずりをすると青臭さが抜け、色が良くなり味も染みやすくなる

板ずりには、とげを取る以外にもいくつかの利点があります。
塩の作用できゅうり特有の青臭さが和らぎ、食べやすい風味に近づきます。

  • 青臭さが抜けて食べやすくなる
  • 表面の色が鮮やかになり見た目が良くなる
  • 塩の浸透で味が染み込みやすくなる

こうした変化は、サラダや和え物、漬物などさまざまな料理で仕上がりの違いとして感じられます。
切る前のひと手間として、板ずりを習慣にしておくと料理全体の仕上がりが安定しやすくなります。

塩を使いたくないときは包丁の背でなでるだけでとげを落とせる

塩を使いたくないときは、包丁の背でなでるだけでとげを落とせます。
板ずりのように塩や水を用意する手間がなく、調理の直前でもその場でさっと下処理できるのが利点です。
忙しいときや洗い物を増やしたくないときにも向いています。

包丁の背を皮に軽く当て、先端からヘタに向かって一方向になでる

きゅうりを片手で持ち、包丁の背、つまり刃の反対側の面を皮に軽く当てます。
刃ではなく背を使うことで、皮を傷つけずにとげだけを落とせます。
刃を使ってこそげ取るやり方は、手を滑らせたときにけがをするおそれがあるため避けておきます。

当てる位置は花が付いていた先端側から、ヘタに向かって一方向に動かすのが基本です。
とげは先端からヘタへ向かって並んでいることが多く、この向きでなでるととげの引っかかりが少なく、スムーズに落ちやすくなります。

逆向きに戻すように往復させると、一度浮いたとげが皮に引っかかり直してしまうことがあります。
端まで一方向になでたら包丁をいったん離し、また先端に戻してから同じ向きでなでる、という動きを繰り返すときれいに仕上がります。

きゅうり全体を少しずつ回しながら同じ動きを続けると、表面全体のとげを一通り落とせます。
長さがある分、数回に分けて位置をずらしながら進めると見落としが減ります。

力を入れすぎず、皮を削らない浅い角度を保つ

包丁を皮に当てる角度は浅く、表面をなでる程度にとどめておきます。
手に伝わる感覚としては、とげの先端だけが引っかかって取れていくイメージで十分です。

力を入れすぎると背であっても皮まで押しつぶしてしまう可能性があり、変色や食感の悪化につながることがあるため注意が必要です。
皮の緑色の層まで圧がかかるような強い力は必要ありません。

角度が深くなると、刃先が皮に近づいてしまい、背で当てているつもりでも傷をつけてしまうことがあります。
きゅうりを持つ手の力も抜き気味にし、包丁側も軽く添える程度の力加減を意識します。

慣れないうちは一度に仕上げようとせず、少しずつ力加減を確かめながら数回に分けて全体をなでると、角度や力加減の感覚がつかみやすくなります。

落としたとげはまな板に残りやすいので最後に水で流しておく

包丁の背で落としたとげは、きゅうりから離れたあともまな板の上や包丁の背に残りやすいものです。
作業が終わったら、まな板と包丁を最後に水で流しておくことを忘れないようにします。

とげが残ったまな板にそのまま次の食材を置くと、細かいとげが移ってしまうことがあります。
指先に刺さると案外気になるため、調理の締めくくりとして水で洗い流す習慣をつけておくと安心です。

ここまでの流れを簡単に整理すると、次のようになります。

手順 内容
1 包丁の背を皮に軽く当てる
2 先端からヘタへ一方向になでる
3 まな板と包丁を水で流す

この流れであれば、塩を使わずに短時間でとげを落とせます。
サラダなど生で食べる料理の下処理として、手早く済ませたいときに取り入れやすい方法です。

スポンジやたわしでこすれば水洗いだけでもとげは取れる

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とげを手早く落としたいだけなら、スポンジやたわしで表面をこすって水洗いするだけでも十分です。
塩や包丁を使わない分、洗い物のついでに済ませやすく、思い立ったときにすぐ取りかかれる方法です。

スポンジの硬い面で流水をかけながら表面をこする

台所用スポンジには、やわらかいスポンジ面と、研磨材の入った硬い面が貼り合わさっているものが多くあります。
この硬い面を使い、流水をかけながらきゅうりの表面を軽くこすると、とげがポロポロと落ちていきます。

こするときは片手できゅうりを持ち、もう片方の手でスポンジを動かすと力加減をつかみやすくなります。
全体を一度にこすろうとせず、端から少しずつ回しながら進めると、とげの取り残しが少なくなります。

水を流しながら作業するのは、こすり落としたとげをその場で洗い流すためです。
ためた水の中でこすると、取れたとげが再び表面に付く可能性があるため、蛇口から流水を当てながら行うほうが仕上がりはすっきりします。

たわしや野菜ブラシは皮を傷つけないよう軽い力で動かす

たわしや野菜専用のブラシを使う場合は、力を入れすぎると皮まで傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。
とげだけを狙うつもりで、表面をなでるくらいの軽い力加減にとどめます。

動かす方向は一定でなくても構いませんが、同じ場所を強くこすり続けないことがポイントです。
きゅうり全体をまんべんなく、短いストロークで何度も軽く当てるイメージで進めると、皮を傷めずにとげだけを落とせます。

使うたわしやブラシは、食器洗い用と兼用せず、野菜専用のものを用意しておくと衛生面でも安心です。
使用後は水でよく洗い、乾かしてから次回に使うようにします。

道具 向いている場面 力加減の目安
スポンジの硬い面 手早く済ませたいとき 軽くこする程度
たわし・野菜ブラシ とげがしっかり立っているとき なでるように軽く
ピーラー 皮ごと剥く料理のとき 刃を滑らせるだけ

皮ごと剥く料理ならピーラーを使えばとげも一緒になくなる

酢の物や漬物などで皮を剥いて使う料理の場合は、ピーラーで皮を剥いてしまえばとげも同時に取り除けます。
わざわざ別工程でとげだけを落とす手間がかからないのが利点です。

ピーラーを使うときは、ヘタのほうから先端に向かって刃を滑らせると薄く均一に剥きやすくなります。
皮を全部剥くか、縞模様に残すかは料理の見た目に合わせて選べます。

  • 皮を全部剥く:酢の物やスープなど、口当たりをなめらかにしたいとき
  • 縞模様に剥く:サラダや和え物など、彩りも残したいとき

皮を厚く剥きすぎると食感や風味が損なわれやすいので、刃を軽く当てて表面を薄くなでる程度にとどめるのがコツです。
仕上げに流水で全体を洗い流せば、剥き残したとげも含めてきれいに取り除けます。

ゴム手袋をつけて下処理すればとげで手を痛めずに済む

きゅうりの下処理でとげの痛みが気になるときは、薄手のゴム手袋をつければ指先を傷めずに作業できます。
板ずりや包丁の背でなでる作業も、素手より安心して進められます。

薄手のゴム手袋をつければ指先に刺さりにくい

きゅうりのとげは細かく鋭いため、素手でつかむと指先がチクチクして気になることがあります。
薄手のゴム手袋を一枚つけるだけで、とげが直接肌に触れるのを防げます。

手袋は厚手の作業用よりも、薄手で指先の感覚が残るタイプが向いています。
きゅうりを滑らせずしっかり持てるので、板ずりで転がすときも包丁の背でなでるときも作業しやすくなります。

特別な調理用手袋を新しく買わなくても、食器洗いに使っているゴム手袋で代用できます。
水にぬれても使えるので、洗いながらの下処理にもそのまま使えます。

手袋をつけたままだと細かい力加減がしにくいと感じる人もいますが、慣れればとげを気にせず作業に集中できる分、仕上がりも安定しやすくなります。

手袋がないときはキッチンペーパーで包んで持つ

ゴム手袋が手元にないときは、キッチンペーパーできゅうりを包んで持つと、とげが直接指に当たるのを和らげられます。
手軽に用意できる代用品として覚えておくと便利です。

やり方は簡単で、きゅうりの持つ部分を数枚重ねたキッチンペーパーで軽く包み、反対の端を作業する手で扱うだけです。
乾いた状態のペーパーのほうが破れにくく、とげの感触もしっかり防げます。

水で濡らした後だとペーパーが破れやすくなるので、持つ部分だけ先に乾いたペーパーで包んでおき、作業が終わってから全体を洗い流す順番にすると扱いやすくなります。

キッチンペーパーの代わりに清潔な布巾を使っても構いません。
とげの痛みを感じにくくする応急的な工夫として、手元にあるもので代用する発想を持っておくと下処理がスムーズに進みます。

指に刺さったとげは毛抜きで抜き、流水で洗っておく

手袋やキッチンペーパーを使っていても、作業中にとげが指に刺さってしまうことがあります。
その場合は毛抜きで抜き取り、流水で洗い流すのが基本の対処です。

刺さった箇所をよく見て、とげの先端が見えていれば毛抜きでつまみ、刺さった向きに沿ってまっすぐ引き抜きます。
無理な角度で引っ張ると途中で折れてしまうことがあるため、落ち着いて作業することが大切です。

指で無理に押し出そうとすると、とげが皮膚の奥に入り込んでかえって抜きにくくなる可能性があるため避けた方が良いでしょう。
見えにくいときは明るい場所で確認してから抜くと安心です。

  • とげの先端が見える位置を明るい場所で確認する
  • 毛抜きで先端をつまみ、刺さった向きにまっすぐ引き抜く
  • 抜いたあとは流水で洗い流し、傷口に汚れが残っていないか確かめる

抜いたあとは流水でしっかり洗い流し、細かい汚れやとげの破片が残っていないか確認します。
小さな傷でも清潔にしておくことが、下処理を気持ちよく続けるコツです。

とげはそのまま食べても害はないが、取らないと食感や口当たりが悪くなる

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きゅうりのとげは、そのまま食べても体に害はありません。
ただし口当たりや食感まで考えると、取り除いておいたほうが食べやすく、料理の仕上がりも良くなります。

とげは皮の一部なので食べても体に害はない

きゅうりのとげは、皮の表面にある小さな突起の先がとがっている部分で、特別な毒成分やアレルギー物質を含んでいるわけではありません。
皮そのものと同じ組織なので、とげも含めて丸ごと食べても体に害はないと考えて差し支えありません。

この突起はもともと、植物が若い実を虫や動物から守るための仕組みとして備わっているとされています。
見た目は鋭くても成分としては皮の延長にすぎず、炒め物や煮物のように加熱する料理であれば、とげが柔らかくなって存在そのものをほとんど気にせずに済みます。

安全性の面で不安を感じる必要はなく、うっかり取り忘れたまま調理してしまっても慌てることはありません。
とはいえ、害がないからといって下処理を省いていいわけではなく、口当たりの面では取り除いたほうが快適に食べられます。

次に挙げる食感の問題と、残った汚れの問題を知っておくと、とげを取るかどうかを料理ごとに判断しやすくなります。

残ったままだと口当たりがざらつき、舌や口の中に刺さることがある

とげを残したまま食べると、表面がざらついて舌の上で引っかかるような感覚が出ることがあります。
特に生のまま丸かじりしたり、薄切りにしてサラダにしたりする場合は、細かい突起が口の中の繊細な部分に触れやすくなります。

小さな子どもや口の中が敏感な人は、とげが頬の内側や舌に刺さってチクッと痛みを感じることがあるので、家族で食べる場合はできるだけ取り除いておくと安心です。

浅漬けや酢の物のように、薄く切って食感そのものを楽しむ料理ほど、とげのざらつきが気になりやすくなります。
皮の表面がなめらかに整うだけで、同じ食材でも口当たりの印象は大きく変わります。

反対に、角切りにして炒め物やスープの具にするような料理では、とげのざらつきはそれほど目立ちません。
食べ方や調理法に応じて、取る必要性の高さを見極めるとよいでしょう。

とげの間には汚れが残りやすいので、取らない場合も丁寧に洗う

とげの根元は皮の表面よりも凹凸があるため、土や細かなほこりがたまりやすい場所です。
加熱調理などでとげをそのまま残す場合でも、流水で表面をこすりながら洗い、汚れを落としておくことが大切です。

とげを残したまま調理するときは、次の点を意識すると衛生面の不安を減らせます。

  • 流水を当てながら指の腹で表面全体をこすり、くぼみの汚れをかき出す
  • 気になる部分は野菜専用のスポンジやたわしで軽くこすって仕上げる
  • 洗い終えたら水気をキッチンペーパーで拭き取っておく

こうした洗い方は、とげを取る場合でも取らない場合でも変わらず役立つ手順です。
表面がきれいに見えても、とげの間には思っている以上に細かい汚れが残っていることがあるので、ひと手間かけて洗っておくと安心して食べられます。

とげが鋭くとがっているのは収穫から間もない新鮮な証拠

きゅうりのとげの鋭さは、収穫してからの時間の短さを映す目印になります。
触れるとチクッと痛いくらいしっかり立っているとげは、畑からの日数が浅く、水分をたっぷり含んでいる状態だといえます。
反対に、時間がたったきゅうりはとげの先が丸くなり、刺さるような痛みを感じにくくなっていきます。

鮮度が落ちるにつれてとげは丸く柔らかくなっていく

きゅうりのとげは、収穫した瞬間が一番とがっていて、そこから時間がたつにつれて少しずつ丸みを帯びていきます。
これは実の水分が抜け、表面の組織が柔らかくなっていくためだと考えられています。
数日前に買ったきゅうりを触ってみると、新しいものに比べてチクチク感が弱いことに気づく人も多いはずです。

この変化は傷みとは違うので、とげが丸くなっていても食べられなくなったわけではありません。
あくまで新鮮さの目安のひとつとして捉えておくとよいでしょう。
とげが取れてツルッとした手触りになっている場合も、味や安全性にすぐ問題が出るわけではなく、早めに使い切る目安として覚えておくと便利です。

家庭で保存しているきゅうりも、日が経つほどとげの感触が穏やかになっていきます。
買ってきた直後のとげの立ち方を覚えておくと、冷蔵庫に入れたきゅうりがどれくらい鮮度を保っているか、触っただけである程度判断しやすくなります。

店頭では触ると痛いくらいとげが立っているものを選ぶ

スーパーや直売所できゅうりを選ぶときは、指先で軽く触れてチクッとする感触があるものを選ぶのがひとつの目安になります。
とげがしっかり立っているきゅうりは、収穫から店頭に並ぶまでの日数が比較的短いと考えられ、みずみずしさが期待できます。

触れ方にはちょっとしたコツがあります。
指の腹でそっと撫でるように触れるだけで十分で、強く押したりこすったりすると実を傷つけてしまうので気をつけましょう。
陳列された商品を選ぶ際は、見た目の張りと合わせて軽く触れる程度にとどめておくと安心です。

すべての売り場で必ずとげが立っているきゅうりに出会えるとは限りません。
品種や流通の過程によってとげの状態には差があるため、とげの感触はあくまで判断材料のひとつとして、次に紹介するほかのポイントと合わせて確認するのがおすすめです。

とげとあわせて、ハリがあり緑色が濃いかも確かめる

とげの鋭さだけでなく、実全体のハリや色づきも合わせて見ると、より状態を把握しやすくなります。
皮にピンと張りがあり、持ったときにしっかりとした重みを感じるきゅうりは、水分が豊富に残っている状態です。
色が濃く均一な緑色をしているかどうかも、あわせてチェックしたいポイントです。

  • とげ:触れるとチクッとする感触があるか
  • ハリ:皮の表面にピンとした張りがあるか
  • 色:濃くムラのない緑色をしているか
  • 重み:見た目の割にずっしりとした重さを感じるか

これらを組み合わせて見ることで、とげの状態だけに頼らずに判断できます。
例えば、とげが控えめでもハリと色が十分なら、品種や個体差によるものかもしれません。
逆にとげが立っていても全体的に柔らかく張りがなければ、保管期間が長くなっている可能性があります。
いくつかの要素を見比べる習慣をつけておくと、買い物のときに選びやすくなります。

きゅうりのとげは若い実を外敵から守るために生えている

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きゅうりの表面に細かいとげが並んでいるのは、皮がまだ薄く柔らかい若い実を、虫や動物から守るための仕組みだと考えられています。
皮が厚くなるまでの間、とげが実を守る役目を果たしているわけです。
ここでは、とげが持つ役割と、品種による違いを見ていきます。

とげには虫や動物に食べられるのを防ぐ役割があると考えられている

きゅうりの実は、育ち始めたばかりの頃は皮が薄く、虫や小動物にとって狙われやすい状態です。
表面にとがったとげをまとわせることで、触れた相手に不快感を与え、近寄りにくくしていると見られています。

こうした仕組みは、きゅうりに限らず多くの植物に見られる自己防衛の工夫のひとつです。
茎や葉にとげを持つ植物も、同じように実や葉を守っている例が少なくありません。
きゅうりの場合は、実そのものにとげが集中しているのが特徴です。

とげは収穫したあとの私たちにとっては下処理の手間になりますが、畑で育っている間は実を守る大切な働きを担っているというわけです。
そう考えると、とげが生えている理由にも納得がいきます。

国内で流通しているきゅうりの多くはとげが白い「白いぼ」タイプ

きゅうりの品種は、とげの色によって大きく「白いぼ」と「黒いぼ」に分けられます。
スーパーなどで日常的に見かけるきゅうりは、現在はほとんどが白いぼタイプです。

タイプ とげの色 特徴
白いぼ 白っぽい色 皮が薄くやわらかく、現在の主流
黒いぼ 黒っぽい色 皮がやや厚め、昔ながらの品種に多い

白いぼタイプは皮が薄く食べやすいことから需要が広がり、今では店頭に並ぶきゅうりの大半を占めるようになりました。
黒いぼタイプは漬物用など、用途を絞って栽培される場合もあります。

とげの色が違っても、下処理の方法は同じで問題ありません。
板ずりや包丁の背でなでる取り方は、どちらのタイプにも共通して使えます。

実が育って収穫期を過ぎるととげは目立たなくなる

きゅうりのとげは、実が育つにつれて次第に目立たなくなっていきます。
収穫のタイミングを過ぎて実が大きくなると、とげが取れたり丸くなったりして、触れてもあまり気にならない状態に変わっていきます。

これは、実の皮が厚く育ち、とげによる防御の必要性が薄れていくためだと見られます。
つまりとげは、実が若く皮が薄い時期だけに必要な、一時的な守りの手段と言えそうです。

家庭菜園などで収穫時期を逃してしまったきゅうりは、見た目が大きいだけでなく、とげの状態からも「育ちすぎ」のサインを読み取れます。
とげが少なくなってきたら収穫の適期を過ぎたサインとして、日々の観察に役立ててみてください。

サラダは手早く、漬物や和え物は板ずりでしっかりと料理によって取り方を変える

きゅうりのとげの取り方は、作る料理に合わせて選ぶと仕上がりが良くなります。
サラダのように生のまま食べる料理は手早さを優先し、漬物や和え物は板ずりでしっかりととげや青臭さを取る、という使い分けが基本です。
炒め物など加熱する料理なら、ごく簡単な下処理で済ませても差が出にくいです。

生で食べるサラダは水洗いか包丁の背で手早く済ませる

サラダに使うきゅうりは、水洗いか包丁の背でなでる方法で十分です。
板ずりは塩を使うぶん手間がかかるので、生のまま手早く仕上げたいときには少し遠回りになります。

ドレッシングや調味料で別に味つけをする料理なので、板ずりで塩味をつけておく必要はありません。
むしろ塩分が重なってしまうと、味のバランスを取りづらくなることもあります。

薄切りや乱切りにする前にさっと水で洗い、気になるとげだけ包丁の背で軽くなでておけば、口当たりは十分に整います。
忙しい日の時短調理にも向いているやり方です。

浅漬けやぬか漬けは板ずりをすると味が早く染み込む

浅漬けやぬか漬けにするときは、板ずりをしてから漬けると味の染み込みが早くなります。
塩をまぶして転がすことで表面の組織が少しやわらぎ、調味液や糠が入り込みやすくなるためです。

板ずりで青臭さが抜けて色も鮮やかになるので、見た目と風味の両方が整った状態で漬け込みに入れます。
短時間でしっかり味をまとわせたい漬物には相性の良い下処理です。

板ずりが終わったら塩はきちんと流水で洗い流し、水気を軽く拭いてから漬け込み用の調味液や糠に入れます。
塩を洗い流さないまま漬けると、仕上がりが塩辛くなりすぎることがあるので注意しておきたいところです。

酢の物や和え物は板ずりのあと水気をしっかり切ってから和える

酢の物や和え物も板ずりでとげと青臭さを取っておくと、味がなじみやすい仕上がりになります。
ただし和える前の水気の処理が、味の決まりやすさを左右する大事な工程です。

板ずりのあとは塩で水分が出やすくなっているため、水気を絞らずに和えると味がぼやけて水っぽくなりやすい点に注意が必要です。
キッチンペーパーで挟むか、軽く手で絞って水分を落としておきます。

水気をしっかり切ったあとに調味料や和え衣を加えると、味が薄まらずきゅうりにしっかりまとまります。
酢の物のようにさっぱり仕上げたい料理ほど、この水切りの一手間が仕上がりの差になります。

炒め物などの加熱料理はとげを落とす程度の下処理で十分

炒め物や加熱する料理に使うきゅうりは、とげを軽く落とす程度の下処理で十分なことが多いです。
加熱すると皮の食感も変わり、とげの気になり方自体が小さくなるためです。

水洗いでざっと表面をこするか、気になる部分だけ包丁の背でなでておけば、炒めたあとの口当たりは問題なく整います。
板ずりのように塩と時間をかける必要は薄いと言えます。

料理ごとの目安を次の表にまとめました。

料理 おすすめの取り方 ポイント
サラダなど生食 水洗い・包丁の背 手早く済ませる
浅漬け・ぬか漬け 板ずり 味が早く染みる
酢の物・和え物 板ずり+水切り 水っぽさを防ぐ
炒め物など加熱料理 水洗い・包丁の背 簡単な下処理でよい

このように、仕上げたい料理に合わせてとげの取り方を選ぶと、余計な手間をかけずにそれぞれの料理らしい仕上がりに近づけます。

家庭菜園での収穫は園芸用手袋をつけてハサミで付け根を切る

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家庭菜園できゅうりを収穫するときは、園芸用手袋をつけてハサミで付け根を切ると、とげで手を傷つけずに済みます。
収穫したてのきゅうりはとげが鋭く立っていることが多く、素手で触れるとちくちくと痛みを感じやすいためです。

収穫作業に入る前に、次のようなものを用意しておくとスムーズです。

  • 園芸用手袋(厚手で指先までしっかり覆えるもの)
  • 清潔な刃のハサミ
  • 実を重ねずに置けるかごや容器

長袖と園芸用手袋で、実だけでなく葉や茎のとげからも肌を守る

きゅうりのとげがあるのは実の表面だけではありません。
葉の裏や茎にも細かい毛のような突起があり、かき分けるときに腕や手首に触れるとちくちくした刺激を感じることがあります。

収穫のときは、園芸用の厚手の手袋をつけると、実をつかむ手だけでなく、葉や茎をよける動きの中での肌当たりも和らぎます。
半袖だと腕がそのまま茎や葉に触れやすいので、長袖の作業着やアームカバーを合わせておくと安心です。

夏場は株が大きく茂り、葉が重なり合って実が見えにくくなることも珍しくありません。
手探りで実を探す場面が増える分、手袋をしていれば見えない位置のとげに不意に触れても痛みを感じにくくなります。

素手で作業したあとに指先がざらついたり小さな傷がついたりした経験があるなら、手袋とあわせて長めの軍手やグローブを重ねづけするのも一つの方法です。

実を手でねじり取らず、清潔なハサミでヘタの上を切る

収穫するときは、実を手でねじって取るのではなく、清潔なハサミで実の付け根を切り落とすのが基本です。
ねじり取る方法は手早く済む一方で、つるや株そのものに余計な力がかかり、株を傷めてしまうことがあります。

ハサミを使えば、実の重みを片方の手で支えながら、付け根だけを狙って切ることができ、株へのダメージを抑えられます。
切り口がまっすぐに整うため、そこから傷みが広がりにくくなる点も利点です。

使うハサミは、刃に汚れや他の植物の汁液が残っていないものを選びます。
刃先が実の表面やヘタに触れる瞬間は手元が滑りやすいので、焦らずゆっくり刃を入れるようにしましょう。
急いで切ろうとすると、刃が手袋の指先をかすめてしまうこともあります。

切り終えたあとは、刃に残った汁液を軽く拭き取っておくと、次に使うときも気持ちよく作業に入れます。

収穫した実はかごに重ねず並べ、とげ同士で傷つけ合わないようにする

切り取ったきゅうりは、かごや収穫用の容器にそのまま重ねて入れるのではなく、できるだけ平らに並べておくと実を傷めにくくなります。
とげ同士がこすれ合うと、皮の表面に細かい傷がついたり、とげが折れて実に押し込まれたりすることがあるためです。

特に収穫量が多い日は、かごの中で実が折り重なりやすくなります。
一段に並べられる分だけを先に運び、収穫を続ける場合は別のかごや新聞紙を敷いた箱を用意しておくと、実同士が擦れる機会を減らせます。

運ぶときも、かごを傾けたり揺らしたりすると実が動いて重なってしまうので、できるだけ水平を保ちながらゆっくり移動させると安心です。

こうした一手間は見た目のきれいさだけでなく、収穫後の日持ちのしやすさにもつながります。
傷ついた部分から傷みが進みやすいので、並べ方ひとつで食べられる期間にも差が出てきます。

とげが苦手ならいぼなし品種のきゅうりを選ぶ手もある

とげに触れるのが苦手な場合は、最初からとげがない品種のきゅうりを選ぶという方法もあります。
これまで紹介してきた塩を使う板ずりや包丁の背でなでる方法は、普段よく見かける表面にとげがあるきゅうりを前提にしたやり方でした。
ですが、そもそもとげが生えない「いぼなし」と呼ばれる品種を選べば、下処理の段階でとげと向き合う場面そのものを減らせます。

サカタのタネ「フリーダム」は表面がなめらかないぼなしきゅうり

いぼなし品種の例として、サカタのタネが扱う「フリーダム」という品種の例があります。
表面がなめらかで、触ったときにとげのチクチクした感触がほとんどないのが特徴として紹介されています。

見た目も皮にとげの跡が目立たないため、サラダなどでそのまま薄切りにして使う料理に向いていると紹介されることが多い品種です。
皮をむかずに食感を楽しみたいときにも扱いやすい印象があります。

家庭菜園用の種や苗として扱われていることがあるため、購入を考える場合は種苗店や通販サイトで取り扱い状況を確認してみると良いでしょう。
とげがない分、収穫や調理の下処理がシンプルになるのは、この品種ならではの利点といえます。

神田育種農場「ラリーノ」は丸ごと使いやすいいぼなしミニきゅうり

もう一つの例として、神田育種農場が取り扱う「ラリーノ」というミニきゅうりの品種もあります。
一般的なきゅうりより小ぶりなサイズで、こちらも表面にとげがないいぼなしタイプとして紹介されています。

サイズが小さく皮もなめらかなため、丸ごとピクルスにしたり、お弁当のおかずとしてそのまま使ったりする際に手間がかからない点が特徴です。
小さい子どもと一緒に料理をするときや、お弁当に添える一品を手早く作りたいときにも扱いやすい品種です。

こちらも家庭菜園向けの種が流通していることがあるため、気になる場合は取り扱い先の情報を確認してみてください。
とげを気にせず手に取れる点は、調理のハードルを下げてくれます。

いぼなし品種は下処理の手間が少なく、家庭菜園でも扱いやすい

いぼなし品種を選ぶ最大のメリットは、とげを取る工程自体が不要になるという点です。
板ずりや包丁の背でなでる作業を省けるため、調理にかかる時間を少し短縮できます。

家庭菜園で育てる場合も、収穫時に手や腕をとげで痛める心配が少なくなるのは大きな利点です。
とはいえ、茎や葉には細かい毛やとげ状の突起が残っていることもあるため、収穫時の手袋や長袖といった基本的な備えは変わらず続けておくと安心です。

いぼあり・いぼなしそれぞれの特徴を簡単に整理すると、次のような違いがあります。

タイプ 表面の特徴 下処理の手間 向いている使い方
いぼあり(一般的な品種) とげのある細かい突起がある 板ずりや包丁の背でとげ取りが必要 漬物・和え物・サラダなど幅広く
いぼなし(フリーダムなど) 表面がなめらか とげ取りの手間がほぼない サラダ・薄切りでの生食

どちらのタイプを選ぶかは好みや用途によって変わりますが、とげの感触が気になる人にはいぼなし品種が一つの選択肢になるでしょう。
普段使っているきゅうりと食感や風味が異なる場合もあるため、まずは少量から試してみるのも良い方法です。

とげのある新鮮なきゅうりはペーパーで包み、野菜室に立てて保存する

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とげがまだしっかり残っている新鮮なきゅうりは、水気を拭き取ってからキッチンペーパーで包み、野菜室に立てて保存すると鮮度を保ちやすくなります。
きゅうりは乾燥と低温の両方が苦手な野菜なので、保存の仕方ひとつでしなびる早さがずいぶん変わってきます。
買ってきたその日のうちに、ひと手間かけておくと安心です。

表面の水気を拭き取り、キッチンペーパーで包んで乾燥を防ぐ

きゅうりは見た目以上に水分を多く含んでいる野菜で、そこから水分が抜けていくと皮にしわが寄り、とげも次第に取れて丸くなっていきます。
保存を始める前に、まず表面についた水気をキッチンペーパーなどでさっと拭き取っておきましょう。
水滴が残ったままだと、その部分から傷みやすくなるためです。

水気を拭いたら、1本ずつキッチンペーパーで包みます。
ペーパーで包む一手間が、乾燥を防いで鮮度を保つカギになります。
ペーパーが湿ってきたら、途中で新しいものに替えると効果が長持ちします。

新聞紙で包む方法もよく聞きますが、キッチンペーパーのほうが扱いやすく衛生面でも気にせず使えます。
何本もまとめて保存する場合は、1本ずつ包んでから次の手順に進むと、どのきゅうりも均等に水分を保てます。

ポリ袋に入れ、ヘタを上にして野菜室に立てて保存する

ペーパーで包んだきゅうりは、そのままポリ袋に入れて口を軽く閉じます。
袋に入れることでペーパーの湿り気が保たれ、乾燥をさらに防げます。
密閉しすぎず、少し空気が通る程度に口を閉じておくのがポイントです。

保存するときは、畑で育っていたときと同じようにヘタを上にして立てて置くと、きゅうりへの負担が少なくなります。
横に寝かせたままだと、重みで傷んだり曲がったりしやすくなるので注意が必要です。
冷蔵庫のドアポケットや、牛乳パックを再利用した容器を使うと、立てた状態を保ちやすくなります。

保存の流れをまとめると、次のような手順になります。

  • 表面の水気をキッチンペーパーで拭き取る
  • 1本ずつキッチンペーパーで包む
  • ポリ袋に入れて軽く口を閉じる
  • ヘタを上にして野菜室に立てて入れる

冷やしすぎに弱いので、冷蔵庫の冷気が直接当たらない場所に置く

きゅうりはもともと暖かい地域で育つ野菜で、冷蔵室の冷気に直接当たると低温障害を起こし、かえって傷みが早まります。
冷蔵室よりも温度が少し高めの野菜室のほうが、きゅうりの保存には向いています。

野菜室であっても、冷気の吹き出し口の真下や壁際は温度が下がりやすい場所です。
できるだけそうした場所を避けて、袋や他の野菜の陰になるあたりに置くと、冷えすぎを防ぎやすくなります。

保存の目安はおよそ3日から1週間程度です。
それ以上日が経つと、冷やし方に気をつけていても徐々に水分が抜けて張りがなくなってきます。
早めに食べ切れる本数を目安に買うのも、おいしく食べるための工夫のひとつです。

とげを取るのは傷みを防ぐため食べる直前にする

ここまで紹介した板ずりや包丁の背でのとげ取りは、保存する前ではなく食べる直前に行うのが基本です。
とげを落とす工程では表面に水分や塩分が加わり、小さな傷もつきやすくなるため、そのまま保存すると傷みが早まりやすくなります。

買ってきた段階ではとげを触らず、水気を拭いてペーパーに包むところまでにとどめておきましょう。
調理する段になってから、その日使う分だけとげを取るようにすると、残りのきゅうりは新鮮な状態のまま保存を続けられます。

とげが丸くなってきたきゅうりでも食べる分には問題ありませんが、新鮮さの目安として、保存中の変化をときどき確かめる習慣をつけておくと、食べ頃を逃しにくくなります。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • とげ取りの基本は塩を使った板ずりで、青臭さが抜けて色も味も良くなる
  • 塩を使いたくないときは包丁の背でなで、手軽に済ませたいときはスポンジやたわしで水洗いすればとげが取れる
  • 下処理ではゴム手袋をつけると、指先をとげから守りやすい
  • とげは皮の一部で食べても害はないが、残っていると口当たりがざらつくので取っておくと食べやすい
  • とげが鋭くとがっているのは収穫から間もない新鮮な証拠で、時間がたつと丸くなっていく
  • とげには、若い実を虫や動物から守る役割があると考えられている
  • サラダは手早く、漬物や和え物は板ずりでしっかりと、料理によって取り方を変えるとよい
  • 家庭菜園での収穫は園芸用手袋をつけ、ハサミで実の付け根を切るようにする
  • とげが苦手ならいぼなし品種を選ぶ手もあり、保存は水気を拭いてペーパーで包み、野菜室に立てて入れる

きゅうりのとげは、板ずりや包丁の背、水洗いといった身近な方法で無理なく取ることができます。
塩を使うかどうか、どのくらいしっかり処理するかは、作る料理や気分に合わせて選べばよいものです。

とげをそのまま口にしても体に害があるわけではありませんが、口当たりが気になる場合は、ひと手間かけて下処理をしておくと食べやすくなります。

手を痛めないよう、下処理ではゴム手袋、家庭菜園での収穫では園芸用手袋を使うことも忘れずにいたいところです。

とげのある新鮮なきゅうりを選び、料理に合わせて取り方を変えながら、日々の食卓に役立ててみてください。

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